ホームビデオを編集したブルーレイディスクをKODIでディスク交換せずに観る

年末を過ぎて一年分の撮りだめたビデオが溜まると、ホームビデオを編集してブルーレイディスクを作成しています。


作成したブルーレイディスク

もう15年もやっているのでディスクは合計15枚になりました。

こうして出来上がったホームビデオのブルーレイディスクですが、いちいちトレイを出してディスクを交換して再生するのが面倒なので、すべてISO化してNASにアップロードしたものを、リモコンを使ってTVで選択して再生できるようにしました。

TV画面で見るとこんな感じです。

15年分のホームビデオがTVで観れます

以前のこちらこちらの投稿で、メディア再生ソフトKODIを使ったブルーレイ再生について試しましたが、WindowsもRaspberry Pi2も一長一短あって、結局どちらも本格的に使っていませんでした。

Raspberry Pi2は、低消費電力なので常時電源オンで使えるところが良いのですが、MPEG2のフルHD再生がカクカクで実用に耐えないという致命的な問題があります。

一方、Windowsは、MPEG2のフルHDも含めて素材はオールマイティに対応するものの、PCをリビングのTVに使うとなると、ファンの騒音問題や、リモコン操作、TVやAVアンプとの相性など様々な問題が発生します。

本当はRaspberry Pi2をリビングで常時オンで使いたいところですが、MPEG2のフルHD再生ができなければ諦めるしかありません。

機種選択は結局、低消費電力のリビング向けPCであるXtreamer Ultra2で、KODIを使ってホームビデオのブルーレイディスクをライブラリ再生する方法を選びました。


Xtreamer Ultra2

拙宅にあるリビング向けPCのXtreamer Ultra2は、Windows10(32bit版)が入っているのですが、久しぶりに電源を入れて起動したところ、自動的にFall Creators Updateへの更新が始まりました。

ところが。。。

いつからか、Windowsの動作が次々と不安定になってしまいました。シャットダウンするときに、

Task Host Window

という常駐プログラムが停止できないというメッセージが出るようになってしまい、強制的にシャットダウンするしか方法がなくなりました。

Task Host Windowsのエラー

さらに。。。

画面左下のスタートメニューが開かなくなくなってしまいました。


スタートメニュー

これは困りました。。。

一般的な解決法はこちらに紹介されています。一通り試しましたが、どうやら効果がないようです。

さらにさらに。。。

KODIをフルスクリーン画面で立ち上げたにも関わらず、画面の下にタスクバーが出てきて消えません。


画面の下にタスクバーが残ってしまいます

さらにさらにさらに。。。

メディアセンターリモコンがKODIのメニューで反応しなくなってしまいました(通常のWindows画面では効きます)。

高速スタートアップを無効にしたり、いろいろ修復を試したのですが、どれも解決できずません。

仕方なくWindowsを以前のバージョンにロールバックしました。すると、ほどなく再度Fall Creators Updateの自動更新が始まりました。まあ問題のあるWindowsをクリーンに上書きしてくれるのでいいか、と。

しかし。。。

状況は以前とまるで変わりません。

これはFall Creators Updateの問題なのでしょうか。。。?

あれこれ試してはダメを繰り返しドツボに。。。貴重な年末年始の時間はほとんど無駄に浪費してしまいました。

結局、Windows10のインストールUSBを使って再インストールせざるを得なくなってしまう状況に。

再インストールは、なぜかUSBから起動ができないので、一度Windowsを立ち上げてから、USBメモリ内のsetup.exeを起動して行いました。

USBからWindows10の再インストール

この方法だとすべてのアプリケーションやユーザーデータは保存されたままで、Windows10を上書きインストールするようです。

30分くらい経過して、インストールの最後の段階で、更新プログラムのインストールが自動的に始まってしまいました。原因として一番怪しいFall Creators Updateがまたしてもインストールされてしまったのです。

今後は自動アップデートを避けるために、こちらのサイトのwushowhideの方法で、メジャーアップデートを延期することにします。

Fall Creators Updateの状態で恐る恐る操作してみると。。。おお!今度はスタートメニューも問題なく表示されます。

喜んで、再びnVidiaのアプリで画面調整をして再起動をかけました。

すると。。。

またしてもスタートメニューが開かなくなってしまいました。KODIのフルスクリーンでもタスクバーが残ってしまう問題も復活。

今度は、こちらのサイトにある解決策を試します。

解決方法1
コマンドプロンプトでいろいろ入力します。診断プログラムを走らせているようですが、結果はすべて「異常なし」。最後の手順で展開処理の進捗状況でProcessingが途中で止まってしまいました。朝までそのままで待機しましたが進展なし。強制電源断ののち再起動しても症状は改善しません。

このサイトのコメントを読むと、どうやら入力する文字列が新しいものがあるようなので、こちらを試してみます。

$manifest = (Get-AppxPackage Microsoft.WindowsStore).InstallLocation + ‘\AppxManifest.xml’ ; Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register $manifest

改行を入れないでコピペをするように注意がありますが、これでも治りませんでした。

解決方法2
新規ユーザーを作成します。

新しいユーザーを作成

ログアウトして新しく作成したユーザーでログインします。

スタートメニューをマウスクリックすると。。。ちゃんと表示されました!

これで問題解決か!?と思いましたが、今度はなんとKODIがプログラム一覧から消えてしまっています!仕方ないので再インストールします。

自動ログインの設定をnetplwizコマンドで設定したり、いろいろ面倒な設定をやってようやく新しいユーザーで自動ログインしてKODIを起動することができるようになりました。

しかし。。。

状況はやや改善したものの、スタートメニューが開かない問題はたびたび発生してしまいます。

解決方法3
MSのトラブルシューティングツール(ダウンロードはこちら)を試してみる。こちらもやってみましたが、最後に「問題は見つかりませんでした」と表示されてしまいました。

結局、いろいろ試行錯誤した結果、スタートメニューが開かない問題を完全に解決することはできませんでした。ただし、新規ユーザーを追加すると、その後は元にあったユーザーで自動ログインしても、スタートメニューが開くことがわかりました。

スタートメニューが開かない問題は、新規ユーザー追加して、そのユーザーでログオン、その後ログアウトして元のユーザーで再度ログインすると解決されるようです。

しばらくはこれで試すしかありません。

次に休止状態の設定を行います。

休止状態の選択ができなかったので、何も考えずにこちらのサイトを参照にして、コマンドラインから

powercfg /h /type full

と入力してみました。しかし、残念ながら休止状態は有効になりませんでした。設定状況を確認するために、

powercfg /a

と入力すると、「休止状態はシステムで無効化されています」と表示されました。

ひょっとしてBIOS設定で休止状態を無効にしているのではと思い、有線キーボードを繋げて起動します。DELキーとF2キーを何度か叩くと、BIOS画面が立ち上がりました。

予想通り、BIOS設定で休止状態が無効となっていたため、これを有効に変更して再起動します。

すると、ちゃんと電源オプションに休止状態が表示されるようになりました!


休止状態が選べるようになりました

これでタイマーを使って休止状態にすることができるようになります。通常の電源プラン設定の変更からでは、スリープしか設定できないので、詳細な電源オプションからスリープの項目を選びます(以下の画面)。

タイマーで休止状態を設定

そして、電源ボタンを押したときの動作も休止状態に設定しておきます。

電源ボタンの設定

休止状態から復帰したときにパスワードの入力を省略する方法は、こちらのサイトに乗っているサインインオプションを変更します。

KODIの設定の「小電力」からもハイバネートでタイマー設定することが可能ですが、試した限りではうまく動作してくれませんでした。休止状態の件はWindowsで設定したほうが簡単で確実です。

KODIのシャットダウンタイマー設定

次にnVidiaのアプリケーションを立ち上げて、PCの出力画面の表示サイズがTVの画面にぴったり表示されるように微調整(といってもスライダーは段階的にしか動かせないのですが)をしました。

KODIもインストールして、問題なくメディアファイルが再生できることを確認してから、スタートアップフォルダにKODIのショートカットを入れて、起動するとすぐにKODIが立ち上がるようにしました。


スタートアップにKODIのショートカットを追加

しかし。。。

休止状態にしてもすぐに勝手に復帰してしまう症状が発生してしまいました。しかも、KODIを起動させておくとタイマーでの休止状態が効かないこともしばしば。

さらに休止状態から復帰させると、画面が出ないことがある、音が出ないことがある、などなど。。。休止状態については問題山積です。

音が出ない場合はサウンドのプロパティで既定のデバイスであるマランツのAVRが無効となってしまい、これはいろいろ設定をいじっても変更することはできないようです。

正常なサウンドプロパティ

いろいろ試して結局一番確実な方法は以下のとおりです。

1. 新規ユーザーを作成する
2. ログインは元のユーザーでログインする
3. 休止状態はWindowsのスリープで設定(例えば30分)する
4. KODIは必ず終了させてから、PC本体の電源ボタンを押して休止状態にする
5. 上で休止状態から勝手に復帰してしまう場合にはそのまま放っておいて30分で休止のタイマー起動を待つ

これで何とか快適にKODIを使ってブルーレイディスクのライブラリに簡単にアクセスすることができるようになりました。

結構大変でしたが、これでいつでも過去のホームビデオに、シーン別にアクセスすることができます。

課題は、KODIでは動画サムネイルを使うと、メニュー画面変遷の反応が非常に遅いことと、あるシーンを見ていて元のメニューに戻りたい場合でも、一番最初のメニューに戻ってしまうことです。

まあいろいろ課題はありますが、ISO化したディスクの内容が、ディスクトレイを開けていちいちディスクを交換する手間もなく操作できるのは便利なものです。

Xtreamer Ultraという古いリビングPCなので限界があるのかもしれません。次の機会ではもう少し新しいPCを使って試してみたいと思います。

(おわり)





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