2015-12-08

評判のアイサウンド製イヤホンMUIX IX1000を試してみました

最近ネットで評判のアイサウンド製イヤホンMUIX IX1000を試してみました。

アイサウンド製イヤホンMUIX IX1000

発売元のアイサウンドは韓国系のメーカーで、主にバランスドアーマチュアーのドライバーをOEM供給しているメーカーです。

何が評判かというと、実売価格3,000円にも関わらず、1万円超えのモノより高音質ということでバカ売れしているらしいのです(12月8日現在kakaku.comのヘッドホン・イヤホン売れ筋ランキングで4625製品中4位)。

しかも、国内最高権威のオーディオ・ビジュアルアワードであるVGP2015 Summerでコスパ賞を受賞しています。

VGP2015 Summerのコスパ賞を受賞

受賞理由は、「多数のイヤホンOEM開発のノウハウを活かし、エントリークラスの価格帯ながら、クラスを越える音質を実現し、高いコストパフォーマンスを達成したモデルとして」とあります。

音にうるさいオーディオマニア(通称オーヲタ)にも認められたということでしょうか。。。

オーヲタを自負している身としては、これは試さなくてはなりません(笑)

で、早速購入・試聴してみました。

このイヤホンは、トーンコントロール機能がハウジングに付いている珍しいタイプで、レバーを切り替えることで、フラットサウンドとアクティブべースの二つの音色が選択できます。

MUIX IX1000のトーンコントロール機能(メーカーのホームページより)

MUIX IX1000の製品仕様(メーカーのホームページより)

トーンコントロール機能の仕組みについては、メーカーのホームページをはじめいろいろ調べたのですが、情報がありませんでした。恐らく、イヤホン本体のオープンエア部分の遮蔽度をレバーで調整することにより、主に低音の鳴りをコントロールしているのではないかと思われます。

今回の試聴はすべてトーンコントロールをフラットサウンド側に合わせて試聴しました。

再生機器は、iPhone6のApple Music(256kbps, AAC)です。

音源は、最近良く聴いているバッハ作曲「フーガの技法」から、「コントラプンクトゥス XI 4声の3重フーガ」(ゲーベルとムジカ・アンティクワ・ケルンの演奏)です。

通奏低音と伸びやかな弦楽器が織り成す透明感のある演奏と録音ですが、このIX1000、なかなかの再生クオリティでまず驚かされました。

iPhoneに付属のイヤホンと比較すると、高低音の再現力が高く、特に高音はドンシャリというより、色を付けずにオリジナル音源に忠実に再生するので、なかなかいい感じではないですか!

音源を変えて、今度はジェネシスのアルバム「ジェネシス」から、「Second Home By The Sea」を再生してみます。この曲は、デジタル処理されたバスドラとキーボードの厚い中低音が特徴のインストゥルメント曲で、イヤホン再生には厳しい能力が求められます。

うむーーー

正直、これは落胆です。

低音の伸びもなく、また中低域の厚みが失われてしまっています。ボリュームを上げてしまうと、今度は高域のキンキンが耳障りになってしまいます。。。

iPhoneに付属のイヤホンのほうが、特性が劣っているぶん逆に聴き易いくらい。

ちなみにiPhoneに付属のイヤホンは、実は非常に考え抜かれた再生特性を持っています。どのようなソースや再生環境にも万能に対応するように中庸に再生するので、これはこれとしてスゴイイヤホンだと思っています。

さて、こちらのブログでは、「なかには、「1万円や2万円以上するイヤホンよりも高音質だから、絶対お得ですよ」と太鼓判を押すスタッフさんもいるほどの逸品です」とまで絶賛されています。

「1万円超えのモノより高音質と太鼓判!コスパ最強3000円イヤホンの実力とは」

ならば比較してみようではないか、ということで、個人的には史上最強のイヤホンと信じるUltimate Ears (現Logicool)のハイエンドイヤホンTriple.fi 10 PRO.と比較してみることにしました。

Triple.fi 10 PRO

Triple.fi 10 PROはその名前のとおり、バランスドアーマチュア方式のトリプルドライバ(低・中・高周波)を採用しているフラッグシップのイヤホンです。購入当時は確か49,800円くらいで、ShureのハイエンドSE535と双璧を成していました。

ちなみにこのTriple Fi, 10は既に何年か前に生産中止となっていますが、今でも底堅い需要があるのか、中古市場でも高値で取引されているようです。

非常にリアルな音の厚みとスケール感に特徴があり、他の多くのイヤホンの音作りとは似ても似つかない程突然変異したかのような生々しい再生音が楽しめます。クラシックからロックやジャズまでソースを選ばない反面、女性ボーカルなど繊細なソースとの相性はあまり良くありません(ボーカルの口が拡大するような感覚)。

付属のケーブルの取り回しが良くないとか、トリプルドライバ搭載のバカでかいイヤホンが日本人の耳には合わないとか、いろいろ苦労する点はあるのですが、後継機種のUE900が発売となった今でも根強い人気を誇っています。

Triple.fi 10 PROはリケーブルなども可能ですが、音に一番影響するのがインナーイヤーピースの交換でした。私は付属のイヤーピースから、コンプライ社のT500というイヤホンチップを装着しています。

Triple.fi 10 PROの話が長くなってしまいましたが。。。先ほどのソースで早速比較試聴してみました。

結果は。。。

勝負にならないレベルでTriple.fi 10 PROの完勝 (^O^)/

IX1000のほうはTriple.fi 10 PROと比較すると、音の厚みがまるで薄っぺらで、音楽の感動が伝わるレベルに差が出てしまいました。特に静かな環境でボリュームを上げるとTriple.fi 10 PROのほうは音楽の世界に心地良く没頭できるのに対し、IX1000のほうは高低音のうるささが目立ってしまい、音楽として崩壊してしまいます。

まあ3,000円と49,800円を比較するのは不公平ですね。。。

やはり3,000円のイヤホンは価格相応ということなのですが、ふと、Triple.fi 10 PROに装着しているコンプライ社のT500をIX1000に装着してみたらどうだろうという考えが浮かびました。

都合の良いことに、IX1000とTriple.fi 10 PROはイヤホンチップの口径が同じでした。

早速、T500をIX1000に装着して改めて試聴したところ。。。

これは。。。イケます!!

先ほどのIX1000で不満だった音の厚み不足が著しく改善され、低音も重厚感が増してよりリアルに音楽を楽しめるようになりました。

イヤーピースの交換による効果を改めて痛感しました。

問題は、このT500というイヤーピースが結構なお値段がすることです ^_^:

以前はコンプライ社のホームページから直販で割安に購入できたのですが、Amazonで国内正規品だと2,000円以上もします(並行輸入品でも1,800円程度)。

3,000円のイヤホンに2,000円のイヤーピースは釣り合いが取れませんね。。。

おまけにコンプライのイヤーピースは、性能は素晴らしいのですが、耐久性が最悪で、普通に使用していても3ヶ月も使うとボロボロになって使い物にならなくなってしまうのです。

安く大量に購入できないということで、ある時期からは、代替品として、tama社の低反発ウレタンイヤーピースS0001Lを使ってきました。こちらは4個入りで392円と格安です。装着感も性能もコンプライのイヤーピース代替品として及第点、おまけに耐久性はコンプライより上です。


コンプライのT500(左)と代替品のtamaのS0001L(右)

そこで、コンプライではなく、このtama社のS0001LをIX1000に装着して試聴してみました。総額3,392円の低価格ソルーションです。


IX1000のイヤーピースを交換(上が付属のピース、下がS0001L)

すると。。。

この組み合わせは特筆すべきコストパフォーマンスです!!!

例えて言うならば、ハイエンドのTriple.fi 10 PRO+コンプライT500のジュニア版、普段のヘビーユースならむしろ気兼ねなく使える点で、Triple.fi 10 PROより使い勝手が良いほどです。

今度は再生機器をiPhoneからハイレゾ対応のPono Music Player に変えて試してみます。

ソースもFLAC 96kHz/24bitのArt Pepperと, 先ほどと同じGenesisの「Second Home By The Sea」のDSD 2.8MHzで聴いてみます。

良く世間ではハイレゾ対応のヘッドフォンとか、ハイレゾ対応のなんたらという宣伝文句で売られている製品が氾濫していますが、あれはすべて販促目的であって実質的には何の意味もありません(笑)

ハイレゾだろうが、AACの圧縮音源だろうが、良い再生デバイスはどちらも良い音で鳴らしてくれるわけです。

なので、再生機器を変えても、再生音の傾向は、iPhoneのAAC音源を比較試聴したときとまったく同じ結果となりました。当たり前の結果ですね。。。

で、以下が結論です。

「MUIX IX1000は、3,000円の低価格イヤホンとしてはなかなかの実力だが、あくまで低価格帯での話であって、1万円超えのモノより高音質というのは誇張、少なくともハイエンドのTriple.fi 10 PRO+コンプライT500の組み合わせには足元にも及ばない」

「しかし、tama社の低反発ウレタンイヤーピースS0001L(4個入りで392円)との組み合わせにより、驚くべきコストパフォーマンスを発揮する」

個人的にもこのIX1000とS0001Lの組み合わせは気軽なので気に入りました。

IX1000の購入を検討されている方は、ぜひともtama社の低反発ウレタンイヤーピースS0001Lを合わせ買いで購入されることを強くオススメします。

ちなみにAmazonでは、S0001Lは合わせ買いをしないと配送料が有料となってしまいます。もうひとつ留意点として、MサイズのS0001Mでは(日本人として標準サイズの私にさえ)小さ過ぎるので、LサイズのS0001Lのほうを強くオススメします。

(おわり)




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