2014-08-27

ファインメットのUSBノイズフィルターを試してみました

久しぶりのオーディオネタです。

拙宅のオーディオ環境は、CuBox-i1にMuBoxをインストールしたものをトランスポートとして、ラステーム社のDSD対応USB DAC(UDAC32RD)を介してアナログ変換したものをマランツのAVプリに送り込むシステムで駆動していますが、更なる音質向上を狙って(?)、USBノイズフィルターなるものを試してみました。

USBノイズフィルター(以下USBフィルターと略)とは、PCトランスポート(CuBox)とUSB DACの間に接続することによって、USBケーブルを流れるデジタル信号に重畳する電気ノイズやコモンコードノイズを除去するための機器です。

デジタルデータ伝送においても、伝送品質は大切です。USBケーブル接続において再生音質に影響を与えるのは、ノイズ発生源(PCトランスポート)からのデジタル信号に重畳される電気ノイズが、ジッタや位相誤差となってデジタルデータそのものに影響を与えるものと、アースを経由してアナログ系統に及ぼすいわゆるコモンコードノイズの2種類があります。コモンコードノイズは高周波になるほど影響が出やすいということもあって、USBノイズフィルターはこのコモンコードノイズを除去する目的のものが多いようです。

USBノイズフィルターは、このようなノイズ除去を目的としています。また、製品によっては、USB端子の4ピン中、デジタル信号2ピンだけを繋ぎ、残りの電源ライン2ピン分をカットすることにより不必要な電源ノイズを回路的に遮断するというものもありますが、USB機器によってはセルフパワーであっても機器認識ができなるなるケースもあり、注意が必要です。

今回試したものは、たくぼんさんのホームページで頒布されている自作USBフィルターです。頒布開始してから注文が殺到し、しばらくは受注中止となっているほど人気のものですが、発注して2週間ほどで届きました(頒布価格24,800円)。たくぼんさんからはいつも丁寧なメール連絡をいただくので取引は大変スムースで有難いです。

このUSBフィルターは、位相特性に優れたBlack Matter(DCフィルター専用の漆塗りコンデンサ)と、BP5(ファインメットビーズ)、特殊ケーブルなどで構成されています。

たくぼんさんのサイト(http://tackbon.blog.jp/)より

たくぼんさんのサイトでは、以前ファインメットビーズ(日立金属製ナノ結晶柔磁性材料を使ったノイズ除去パーツ)でお世話になりましたが、今回の製品もこのファインメットを使っています。詳しくはこちらのたくぼんさんのブログをご参照ください。

このUSBフィルターはセルフパワータイプなので、接続はいたって簡単。CuBoxとUSBDACの間にUSBケーブルを介して繋げるだけです。

USBケーブルを繋いでこんな感じです

ところが。。。

繋げてさあ聴こうと思ったところ、音が出ません。。。これ以上ないほど簡単な接続なので接続を間違えるということはないのですが、調べたところ、USBフィルターを繋げた状態だと、CuBoxのArchLinuxがUSBDACを認識してくれていませんでした。

具体的にはコマンドラインから

aplay -l

と入力してみると、Linuxがサウンドデバイスとして認識しているデバイスが表示されるのですが、それが出てきません(ちなみにUSBケーブルはステレオサウンド別冊に付録していた20cmほどのオーディオグレードUSBケーブル2本、音源は通常のFLACです)。

いろいろ試行錯誤して、試しに自作のUSBDACに切り替えたところ、今度は「サーー」というホワイトノイズが出ました。めげずにUSBケーブルを何度か抜き差ししたところ。。。ようやく音が出ました!

元のラステームのUSBDACに戻して試したところ、USBケーブルの抜き差しを何度かやってみると、こちらもようやく音が出るように。。。しかし認識率が悪く、一度抜いてしまうと再び認識に成功するまで何度も抜き差しをしなければなりません。。。これではUSBフィルターの有り無しでの音質比較ができません。。。

認識に成功した状態でしばらく音を鳴らしてみたのですが、まだエージングも十分ではない状態でもあり、音質の違いを評価できる環境ではありませんでした。。。

そういえば以前にも、信号ラインだけ接続された特殊なUSBケーブルを試してみたことがあるのですが、やはり認識されませんでした。今回使用したUSBDAC(ラステームのUDAC32RD)は、セルフパワーのUSB機器ですが、もしかしたらUSB経由の電源供給がされていないと正常に動作しないタイプなのかもしれません。

ちなみにたくぼんさんのUSBフィルターは、機器との相性など問題があった場合は1週間以内であれば返品可能ということで、泣く泣く返品させていただくこととなりました。相性問題がなければ愛用したかったのですが、認識率が低いのでは諦めざるを得ません。。。

ということで残念ながら、拙宅の環境では相性の問題でこのUSBフィルター導入は断念せざるを得ませんでした。。。誤解のないように繰り返しますが、USBフィルターそのものに問題があったのではなく、あくまで機器接続の環境によって相性があるということです。同じようなケースの方がいらっしゃったらこのブログが少しでも参考になれば幸いです。





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